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Vol.6
| クリンスイ・クラブの皆さんこんにちは、杉井明美です。ガーデニングシーズン真っ盛りの春を過ぎて、季節は梅雨を迎えました。私たちにとってはうっとうしい雨が続きますが、この時期ならではの植物もありますし、雨も楽しむ気持ちでお庭に出てみましょう。ところで、番頭さんは梅雨はどうですか? | |
| あ、どうも皆様こんにちは、番頭でございます。私は何しろ粗忽なたちなので‥梅雨といいますと傘をなくした思い出しかありません。私には傘と女性は縁がないのでしょうかねえ‥。 | |
| まあまあ番頭さん、やまない雨はないというではないですか、今月もがんばっていきましょう。 | |
| 慰めは結構でございます。では最初の質問で、これは神奈川県にお住まいの益田さんという女性の方です。 『毎年庭にあるアジサイの色がきれいな青になりません。どのようにすれば、綺麗なアジサイの花を咲かせることができるでしょうか?教えていただけますでしょうか?』 タイムリーな質問でございます。アジサイといえば梅雨の風物詩ですからね。アジサイというと青色かピンク色で、益田さんは青いアジサイがご所望なようですが、先生、青いアジサイをきれいに咲かせるコツ、なにかありますか? |
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| その前にアジサイの花の色が何で決まるかは、番頭さん知っていますか? | |
| 小学校のときに理科の授業で習いましたよ。土の成分が酸性だと青色で、アルカリ性だとピンク色でございましたね。 | |
| はい、よくできました。もともと日本の土壌というのは酸性なので、ふつうは鮮やかな青色が出るのですが、コンクリート塀やブロックなどが近くにあると、土がアルカリ性に傾いて色がぼけることがあるんです。すでに植え込んである場合は、市販のピートモスを土に混ぜ込むと酸性度が上がって、きれいな青が出せると思いますよ。 | |
| なるほど、土の成分を変えていくわけですね。他には何かございますか? | |
| 来年もきれいな花を咲かせるためには、早めの剪定が必要ですね。七月には花が終わると思うので、終わった花から2段下くらいの葉の上で切り落としてください。 | |
なるほど。でもアジサイの花といったら結構大きいですから、それなりのお庭がないと難しいですよね。考えてみたらぜいたくな花でございますな‥。 |
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| 番頭さんが言っているのは西洋アジサイのことでしょう。日本産のヤマアジサイなら直径10㎝くらいの鉢ものからありますよ。枝が細くて、花も小さなものがたくさん咲くし、なにより日陰を好むので、日本の住宅事情にはピッタリのアジサイなんです。実は私は、来年くらいから流行るんじゃないかとひそかに目をつけているんです。 | |
| ほう、ヤマアジサイのブームが来ますか。これを読んだ投資家グループが買占めたりしますと大変ですな。 | |
| 投資家グループねえ‥、ちなみに番頭さんは噺家グループ。 | |
| はい、お後がよろしいようで‥。ということで益田さんおわかりになりましたか?お庭のアジサイ、きれいに咲くと良いですね。
では次の質問に行きましょう。埼玉県にお住まいの大島さんという男性の方からで、 『鉢植えのミモザの根元にアリの巣ができているようなのですが、 こういう事は多いのでしょうか?そのままにしておくと、やはり何か 影響がありますでしょうか?また、その場合の効果的な退治方法など 教えてもらえますでしょうか?』 という質問で、梅雨が終われば夏、アリの出番ですな。アリがたかると植物にはどんな害があるのですかねえ? |
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| アリそのものは直接的には悪いことはしないんですよ。ただ、病気の媒介をしたり、何よりも共生関係にあるアブラムシの被害につながるんです。アブラムシが茎から養分を吸うと花が咲かなくなりますからね。その意味ではやっぱり退治した方が良いでしょうね。 | |
| アリとアブラムシ、これも昔、理科の授業で習いましたっけ‥。考えてみますと小学校てのはずいぶん良いことを教えてくれるんでございますねぇ。で、アリの退治方法なのですが‥。 | |
| これはもう専門薬がたくさん出ていますから、園芸店などで相談するのが一番でしょう。大島さんの場合は巣の位置がわかっているのですから、アリの巣の周辺にまくタイプの「アリアトール液」なんかがオススメですね。 | |
| ところで大島さんの質問にはミモザが出てきますが、ミモザについては何かございますか? | |
| 正しくはミモザアカシアね。ミモザは成長が早いんですよ、他の植物の三倍くらいのスピードで大きくなりますから、こまめに切り戻しを行なって幹を太くしていかないと、ひょろひょろになってしまいますよ。 | |
| 切戻し‥、といいますと?竹筒に水を流してコーンと音を立てる? | |
| それは‥ししおどし。ちょっと苦しいわね。 | |
| 申し訳ございません、スランプで。で、切戻しは? | |
| 強剪定といって、春の花後に幹の上2/3くらいを切って1/3だけを残すんです。下のほうから新しい枝が出てくるので、花数が増えて幹も太り、全体の形もよくなります。 | |
| ボリュームのあるミモザは実に見応えがございますからな。‥しかし今回は季節感のピッタリな質問が続きますねぇ。梅雨にアジサイ夏にアリ。あ、そういえば食べ物関連の質問がない。ミモザサラダは‥関係ないですね。
と、いうことで、早くも最後の質問でございます。東京都にお住まいの本田さんと言う男性の方からで、 『我家は排水溝がないため、雨どいからの雨水が直接地面に流れ落ちるので、雨が多くなってくる季節にはちょっと大変です。多少でも水はけを良くするために何か植えたいと考えているのですが、このような目的に適したグランドカバーとしては何がおすすめでしょうか?ちなみに真夏以外はあまり日当たりが良くない場所になります。』 という質問なのですが、水はけを良くするために植える植物ということになりますか。 |
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| これは難しい質問といいますか、植物をつかって排水を良くするのは無理だと思いますよ。例えば水辺を好む植物というのは結構あって、セキショウとかトクサ、ハンゲショウなんかは水はけの悪いところに植えるのには良いでしょう。でもそれで水はけがよくなるというわけでもありません。 もしどうしてもこの場所で植物を育てたいということなら、レイズドベッドといって、花壇枠などをつかって土の表面全体を持ち上げるような工夫をしないといけませんね。 | |
| 難しいものですね、もうひとつ真夏以外は日当たりが良くないともあるのですが、日陰でも楽しめる植物となると何かありますか? | |
| それこそさっきのアジサイをはじめ、フッキソウ、ジャノヒゲ、ツワブキ、シュウカイドウ‥、クリスマスローズとか、耐陰性に優れた植物で手に入りやすいものはたくさんあります。ただし、いずれも排水性を良くしてからでないと育てるのは難しいですね。 | |
| ということで本田さん、水はけに日当たりと二重苦は大変かと思いますが、一つがんばってくださいませ。さあ、先生も励ましてくださいよ! | |
| 番頭さん、というかこれを読んでいる皆さんにせっかくの機会なのでちょっと言っておきましょう。日当たりが良くないのをガーデニングの致命傷のように思っている方が多いのですが、プラス志向で考えれば日陰のガーデニングもとても楽しいんですよ。 | |
| おお、いつになくまじめモードでございます。 | |
| 日の当たる庭というと花が主役で、見た目きれいで華やかなのが当たり前なのですが、日陰を有効活用することのほうが重要なんです。 日陰の庭での主役は花ではなく葉っぱなんです。葉の形や大きさや色、質感のちがうものを合わせることで、葉だけでも複雑な景色をつくることができます。ポイントに少し花を加えれば、シックで大人っぽい景色になりますよ。 葉物の場合、花がら摘みとかの手間もかからないので管理も楽ですし、日陰には人を沈静化させる効果もあります。なにより日本の住宅事情を考えれば、日陰を置いてきぼりにしてしまうのはあまりにももったいないですね。 | |
| 先生!私も今の言葉で目が覚めましたよ。これからは日陰の身と世間を恨むことなく、前向きに生きていきます! | |
| 番頭さんの場合、日なたのぬるま湯にしか見えませんがねえ‥。まあ次回もがんばっていきましょう。 | |
| ご質問、おたより、お待ちしております。 | |
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