ポカポカと暖かい日が続いて、そろそろ春が近いようです。明るい陽ざしがふりそそぐプールで、ポヨンはいつものように気持ちよく泳ぎまわっていました。
すると、久しぶりにクリーンJr.がプールにやってきました。友達も一緒です。ふたりとも、手にキラキラ光る透明のものを持っています。
「よぉし、じゃあ戦闘開始!」
Jr.がそう叫ぶと、ふたりともプールの水の中にキラキラのものを突っ込んで、また取り出すとお互いに向けあいました。
ピューッと飛び出した水が、細く弧を描くように飛び交い、ふたりはワーッと大声を出して逃げ回ります。どうやら、キラキラは水鉄砲のようです。
水がなくなるとプールから補給しては水鉄砲を撃って、走り回るわ、腹ばいになるわ、大騒ぎ。ワーワー言いながら、夢中で水を飛ばし合っています。
プールの中からふたりの様子を見ていたポヨンは、興味しんしん。なんだか、やけに楽しそうです。
どんどん、Jr.たちのいる方へと近づいていきました。
「面白そうだなぁ。ボクもやってみたいなぁ」
ふたりが何度もプールの中に水鉄砲を突っ込むので、水は大揺れに揺れています。泳ぎの得意なポヨンも、おぼれそうなくらいです。
「おっとっとっと」
近くに浮いていた葉っぱにつかまります。
と、そのときザッブーン!と大きな音がしました。夢中で逃げ回っていたJr.が、足を踏みはずしてとうとうプールの中に落っこちたのです。水の中は大揺れどころではありません。
葉っぱにつかまってようやく浮いていたポヨンは、大きな渦に巻き込まれて、くるくる回りながらJr.の方へ引き寄せられていきました。

「チクショー!やったなぁ」
Jr.はプールの中で悔しがりながら水鉄砲にめいっぱい水を入れ、友達に向けて思いっきり飛ばしました。
そのとき「ヒャーーーーーッ」とものすごい声が聞こえました。
水鉄砲から放り出されたポヨンの声でした。プールの水と一緒に、水鉄砲の中へ吸い込まれていたのです。
「助けてー!」
もちろん、Jr.たちにその声が聞こえるはずはありません。