「うわぁー!」「ぎぇーっ」「ヒィーッ!」
ポヨンのものすごい悲鳴が聞こえます。
ぐるぐる回るお湯と泡がなくなって、ホッと息をついたのもつかの間、今度はもっと恐ろしいことになったのです。銀色の部屋は、ギューン、ギューンと音をたてて回りはじめると、あっという間にスピードを上げました。
ポヨンは、へんな布の間にはさまったまま壁に押しつけられるようにして、ぐるんぐるん。超高速で回転するはめになってしまったのです。
超高速回転はしばらく続いてから止まりましたが、すぐに水が流れ込んできてまたぐるぐる回りました。そして、再び水がなくなると恐ろしい超高速回転がはじまる。これが何度も繰り返されるのです。
ポヨンの悲鳴はだんだん途切れ途切れになっていき、やがて、聞こえなくなりました。もう、声を出す元気もなくなってしまったのでしょうか。
最後の超高速回転が止まると、銀の部屋はピタリと動かなくなりました。しんと静まりかえって、ポヨンの声も聞こえなければ、姿も見えません。すると突然、天井が開いてツルピカの顔が見えました。ツルピカは、銀の部屋の中から布をどんどん取り出していきました。
ベランダでひなたぼっこをしていたネコは、風にゆれる洗濯物の白いパンツに、青いゴミのようなものがついているのに気づきました。ヒラヒラしたそのゴミは、今にも風に飛ばされそうでしたが、

どうも見おぼえがあるような気がしてなりません。ネコは大きなのびをしてから、ベランダの手すりにヒョイと飛び上がって、近くでもう一度よく見てみました。
青いゴミには、顔のようなものが見えます。手足もついているようです。
「あら、この子。水の精とかなんとか、言ってた子じゃないの!」