カビィの胞子に行く手をはばまれた、ポヨンとハンナ。胞子は、ポヨンの体にもくっついてきます。
「ギャッ、なんだコイツ!あっちへ行けよぅ」
ポヨンは必死で追い払おうとするのですが、手ではらったくらいではすぐまたくっつくし、なにしろ数が多くてキリがありません。まわりはどんどん、胞子でいっぱいになってきました。
となりを見ると、ハンナは胞子に頭突きをくらわして、気絶させているではありませんか。
「わっ!ハンナすごい」
頼もしいような恐いような、ハンナの気迫にポヨンはちょっと圧倒されていました。でも、感心している場合ではありません。こうなったらポヨンも、もうやけくそです。
「ヨッシャー」
体に力を込めて、胞子たちの中へ突っ込みました。すると、ポヨンの頭のアンテナからピューッと水が飛び出して、まわりの胞子に命中。
その勢いで、胞子たちは遠くへ飛ばされてしまったのです。

「ポヨン、やるじゃないの!」
ハンナは目をまるくしています。これには、ポヨンだって実はびっくり。
自分にこんなことができるなんて、思いもしませんでした。
「こうやって体に力を入れると、水が飛び出すんだぁ」
すっかり調子にのったポヨンは、次から次へと胞子を蹴散らしていきました。
「ウーン」ピューッ!「ウーン」
ピューッ!やがて胞子たちの姿はほとんどなくなりました。
「やったね、ポヨン」
ハンナが大喜びでポヨンの手をとり、岸へ向かおうとしたときです。2人の目の前に、ヌッーと緑色の影が立ちはだかりました。
カビィです。
「せっかく出した胞子たちに、ヒドイことをするでやんすねぇ」
間近に見るカビィの姿に、ポヨンはブルブルッと身ぶるいをしました。