ポヨンの冒険
ポヨンの冒険 Vol.14 大空へ
声をかけてきたのは、白いハトでした。グレーのハトの群れの中で、そのハトはたった1羽だけ真っ白な色をしていました。
「ワタシも、きれいな水が流れる川へ行ってみたいのです」
「ホント!? でも、とても遠いんだよ」
とポヨン。
「さっき向こうでイヌと話してましたよね。実は、横で聞いていました。それで、ワタシもぜひその美しい川を見たくなったのです」
「本気なんだね。ありがとう、えーと・・・」
「ワタシの名前は、ポッポポ」
「ありがとう、ポッポポ」
ポヨンもハンナも大よろこびです。

「さあ、さっそく乗ってください」
ポッポポが、ふたりの方へつばさを差し出しました。どう乗ったらいいのかポヨンが迷っていると、ハンナはさっさとつばさの上にはいあがって背中までのぼっていってしまいました。
「わぁー、ふわふわね」
ポヨンもあわててハンナのあとを追います。
「ホントだぁ、気持ちいい」
「いいですか、飛び上がりますよ。しっかりつかまって」
ポッポポが大きくつばさを広げると、白いカラダはふわりと宙に浮き上がりました。そして、ぐんぐん高度をあげていきます。ポヨンとハンナは、あっという間に空を飛んでいました。

「ポヨン、見て!ワタシたち空にいるのよ」

「すごいね」
さっきまでいた公園が、ずっと遠くの下の方に見えます。
犬たちの姿も、すっかり小さくなっていました。
緑色がかったあの恐ろしい池も、空から眺めるとなんだかきれいに見えます。
そして、頭の上にはどこまでも続く真っ青な空。

白い雲にも手が届きそうな気がするくらいです。
「ものすごく遠くまで見えるね」
「これなら、案外カンタンに川がさがせるかもしれないわよ」
初めての空に、ふたりは興奮ぎみです。

「さあ、どっちに向かっていきますか」
ポッポポのことばで、ふたりは急に現実に引き戻されました。
確かに遠くまで見えるけれど、見渡すかぎり小さな屋根がひしめきあっていて、川らしいものは見えません。
「えーと、どっちかなぁ・・・」
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■次のお話をお楽しみに。■
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