空から見る川は、太陽の光を受けてキラキラと美しく光っていました。
ついに見つけたきれいな水。ポヨンもハンナも、うっとりと川をながめます。ポッポポがじょじょに高度を下げはじめました。
河原に降り立つと、川は思ったよりずっと大きくて、
水はゆったりと流れていました。
「わぁ、大きいわねぇ」
夕暮れが近づいて、川は少しずつオレンジ色に染まろうとしています。
「きれいだなぁ」
ポヨンは今にも川の中へ走り込みそうでしたが、
「もうすぐ暗くなるから、泳ぐのは明日にしたら」
ハンナにそう言われてしぶしぶうなずきました。
「きれいな水をさがして、この川まで来たって!?」
後ろから、突然大きな声が聞こえてきました。振り向くと、ポッポポが
カラスと話しています。ポヨンたちもカラスの方へ歩いていきました。
「街からわざわざ、ご苦労さんなことだ」
カラスはニヤニヤしながらそう言いました。
「何がおかしいの?」ハンナはちょっとムッとして聞き返します。
「別におかしくはないよ。ただ、気の毒に、と思っただけさ」
そう言うと、ハンナが何か言う前にカラスはサッと飛んでいってしまいました。
「なによ、あれ!」
ハンナは怒っています。
「林に住んでいるカラスだそうです。見かけない顔だなぁって、
声をかけられたんですよ」

ポッポポが困ったように答えました。ハンナは、林の方に向かって
アッカンベーをします。ポヨンはポッポポと顔を見合わせて肩をすくめました。
「それにしても、カラスが言った気の毒って、どういう意味なんだろう」。
そのときです、「カァー」カラスの大きな鳴き声が響きました。
驚いて声のする方を見ると、川の真ん中あたりで木の枝のようなものの上に
とまっている姿がありました。さっきのカラスです。
「何してるのよ、あいつ」
「あんな川の真ん中に、木が生えてる」
「どこかから流れてきたのでしょうか」
3人は、オレンジ色に染まった川を不安そうに見つめました。