川には、カビィばかりかサビィという恐ろしいヤツまでいると知って、
すっかり落ち込んでしまったポヨンとハンナ。ポッポポもガックリと
しょげています。そんな3人を見て、グーラがなぐさめるように言いました。
「でも、ここはいい所だクサ。風が気持ちよくて昼寝には最高だし、
陽がいっぱい当たってぽかぽかだから、やっぱり昼寝には最高だし」
「ごめん、僕は昼寝より泳ぐ方が好きなんだ」
「この川だって、場所を選べばなんとか泳げるクサ」
「だけど、いつカビィに会うかって、
ビクビクしながら泳がなくちゃならないのよね」
ふたりからそう言われて、グーラまでしょんぼりしてしまいました。
「カァー、カァー」ポヨンたちの様子を笑うみたいに、どこからか
カラスの声が聞こえてきます。あたりに姿は見えません。
「あいつだわ。あんなところにいる」
ハンナが悔しそうに空を指さしました。ポヨンたちの頭の上を、くるくると輪を描くように林のカラスが飛んでいます。そして徐々に高度を下げて、
河原に降り立ちました。
「やあ、街からやってきたみなさん。昨日の元気はどうしちゃったのかな?
すっかりしょげているみたいだね」
カラスは皮肉たっぷりに話しかけます。ハンナはふくれっ面で、カラスに
背を向けてしまいました。ポヨンはムッとした顔でにらみつけます。
ポッポポは仕方なく、ため息をつきながら言いました。
「あなたは、川の水が汚れていることを知っていたんですね」
「だから気の毒に、と言っただろ」
カラスはポヨンたちが落ち込んでいるのを楽しんでいるみたいに、
ニヤニヤと笑っています。
「また、きれいな水をさがして旅に出なきゃならないよなぁ。
今度はどこのきたない川に行きますか、みなさん。アハハハ」
カラスはすっかりばかにしていました。
「もう、私たちにかまわないでください!さっさと林に帰りなさいっ!!」
いつも物静かなポッポポが、初めて大声をあげて怒りました。その迫力に、
ポヨンもハンナも目をまるくして口をポカンとあけたままです。グーラは、
まるで自分が怒られたみたいに、思わず気を付けの姿勢をしてしまいました。