ポヨンの冒険
ポヨンの冒険 Vol.29 戦っても戦っても

「あんなにがんばってやっつけたのに」
河原にもどったポヨンは、ガックリと肩を落としました。
「どうしてまた、カビィやサビィが姿をあらわしたのかしら」
ハンナが悲しそうに言いました。

さっきから、ふたりの話を聞いてじっと考え込んでいたポッポポが、
ようやく顔をあげてグーラにたずねます。
「前に、人間がたくさんゴミを置いていくって言ってましたよね」
「うん。向こうの方に河原の広場があって、人間がよくバーベキューなんか
してるクサ。そのあたりは、ゴミが山になっているクサァ」
「きっとそれですね」
「なんのこと?」
「ゴミが川を汚しているんです。だから、きたない水が大好きなカビィたちが、
また集まってくるんですよ。そして、自転車があるかぎり鉄が大好きなサビィ
たちもどんどん集まってくる」
「それじゃあ、やっつけてもやっつけても、きりがないってこと?」
「残念ながら、そういうことになります」 川に流れ込んだゴミの山のまわりに集まっているカビィたち
















これからは、毎日きれいな水で泳げると思っていたのに。
くたくたになりながら戦った日々が、なんにもならなかったなんて、
くやしくてたまりません。ハンナは頭をゆらしすぎて、今でもちょっと
めまいがするくらいです。グーラは首に力を入れすぎて、まだ筋肉痛が
残っています。ポヨンなんて、戦う夢ばかり見てよくうなされるのです。
「やっぱり、このままじゃくやしいよ。ねぇポッポポ、何か方法はないの?」
ポヨンは、あきらめきれません。
ポッポポは、困ったように考え込んでしまいました。

すると、グーラが空を指さして突然叫びました。
「なんだクサ!?あれ」
ポヨンたちは驚いて、グーラの指さす方を見上げます。
「何してんの、あいつ」
「何かくわえているみたいだ」
それは、林のカラスでした。口に袋のようなものをくわえて、空を飛んで
います。そして、河原を越えて田んぼの向こうまで行ってしまいました。
けれど、しばらくするともどってきて、また袋をくわえて田んぼの向こうへ
飛んでいくのです。
「どうせまた、何か悪だくみをしてるにきまってるわ」
「何をくわえているんだろう???」
「あの袋、どこかで見たことあるクサ・・・」

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■次のお話は「ゴミが消えた」です。■
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