ポヨンの冒険
ポヨンの冒険 Vol.31 ふるさとの湖!?

「おっとっと」気持ちよく泳いでいたポヨンは、何かにぶつかりました。
「あっ、ごめんなさい」1匹の魚でした。
「こんにちは、初めて見る顔だね」ポヨンはニッコリと挨拶しました。
「旅の途中です」
魚はそう言って、長い旅の話をしてくれました。
川の上流にある、小さな湖からここまで泳いできたそうです。
そして、これからまだ旅を続け、海まで行くと言いました。
湖と聞いて、ポヨンはなつかしくなりました。
「どんな湖だったの?」
「小さいけどとても美しい湖で、
鹿や小鳥たちが水を飲みにやってきました・・・昔は」
最後はとても小さな声でした。
「ねぇ、その湖の真ん中に島はなかった?」
「どうして知っているんですか」
「ホント!?そこ、きっとボクが生まれた所だよ!」 魚の話を聞いて眼を輝かせるポヨン













魚の話では、この川を上流にたどっていけば、湖にたどりつくらしいのです。
「泳いで行ってみようかな」
「大分、遠いですよ、それに・・・」
何か言いかけて魚は口をつぐみました。
「でもキミは泳いできたんでしょ」
「そうですが、流れに乗って泳げましたからね。それでも、何日も
かかりました。ここから湖に行こうと思ったら、流れに逆らって
泳ぎ続けなければなりません。私のお母さんは、川を上って湖の近くまで
やってきたそうですが、私を生むと力尽きて死んだそうです」

魚はまたすぐに旅に出てしまいましたが、
ポヨンはふるさとの湖のことが頭から離れません。
「ポヨン、やめた方がいいわよ」とハンナ。
「死んじゃうクサ」グーラもとめます。
ポヨンもあきらめてはいるようですが、毎日ため息ばかりつくように
なりました。あんなに大好きだった泳ぎもあまりしません。
今までは、きれいな水さえあればそれで楽しかったのに、生まれた湖の場所が
わかってみると、やっぱり帰ってみたくなったのです。

心配したハンナとグーラは、ポッポポに相談しました。
話をすっかり聞いたポッポポは、言いました。
「わかりました、ワタシが乗せて行きましょう」
「ホント!行けるの?じゃあ、わたしも行く」
「ボクも行くクサ」
ふたりはポヨンの所へ走っていきました。

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■次の話は「旅立ち」です。■
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