ポヨンの冒険
ポヨンの冒険 Vol.37 湖の怪しい住人

ポヨンは、体中に力を入れて頭のアンテナから水を出します。
「ウーン」ピューッ!
フワフワが一瞬、体から離れました。
そのすきに逃げ出そうとすると、突然声がしてきました。
「ウホホホホ、くすぐったい。あんた、誰ズラ?」
フワフワの中に、目と口があらわれたのです。
「ワシにけんかを売ろうってのかい」
ものすごい迫力でにらまれました。
「助けてぇー!」
ポヨンをにらみつけるフワフワ














ポヨンは、また動けなくなってしまいました。
おまけに、今度は顔にまでフワフワがせまってきて、息も苦しくなったのです。
カビィと同じヒドイ匂いまでしています。
「く、くるしい・・・」
ポヨンはだんだん気が遠くなってきました。
「ワシにはむかおうなんて、100年早いズラァー!!!ウッホホホホ」
ポヨンは、さらにぐいぐいと締めつけられていきます。
「もう・・ダ・メ・・」
気を失いかけたとき、遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきました。

「ポヨーン!」
声はだんだん近づいてきます。
「ポヨン、今助けてあげるから、がんばってー!」
ハンナでした。ポヨンはもうろうとしながら、上を見上げました。
水面の向こうに、ピンク色の影が見えます。そして、ハンナの頭の花がまず水の中に入ってきました。
花はゆらゆらとゆれて、甘い香りがしてきます。
「ファックシーョン!」
ものすごいくしゃみがして、ポヨンを締めつけていたフワフワがゆるみました。
ポヨンは最後の力をふりしぼって、水面まで泳いでいきます。

必死の思いで水の上に顔を出すと、空中にハンナが浮かんでいるではありませんか。
「ポヨン、つかまって」
ハンナが手を伸ばします。
岸にいるキッキがハンナを抱いて、湖の上に差し出しているのです。
「カモン、ポヨン。急ぐんだ!またヤツにつかまっちゃうぜ。」
ポヨンはあわててハンナの手をつかみます。
それを見るとキッキは、ふたりをいっぺんに岸に運びました。

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■次のお話は「モズラだって!?」です。■
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