「ケーロ、ケロロロロ~ン。ケーロ、ケロロロロ~ン。」
ポヨンたちがキッキの話に震えあがっていると、
悲しそうに泣くカエルの声が聞こえてきました。
「な、なにかしら?あの声」
「幽霊クサぁ・・・」
「かわいそうなカエルの話をしていたせいだよ」
ポヨンたちは、こわごわとまわりを見回します。
「アンビリバボー!ほんとに誰もいないぜ」
すると、ポッポポが黙って空に舞い上がりました。
「ポッポポ、どこへ行くの」
ポヨンの声に返事はありませんでした。
代わりに、またあの声が聞こえてきます。
「ケーロ、ケーロ、ケロロロロ~ン」
ハンナはたまらず、耳をふさいでしゃがみ込んでしまいました。
泣き声は、緑色によどんだ湖からわきあがってくるようにも聞こえます。
ポヨン、グーラ、そしてキッキまで、耳をふさいでしまいました。

ヒューッ。ひんやりとした風が、ポヨンたちの背中を吹き抜けます。
バサバサバサ。4人はいっせいにピクンと肩を震わせます。
「私ですよ、みなさん」
ポッポポでした。
「なぁんだ、おどかさないでよ」
ポヨンがほっとしたようにふり向きます。
「あの泣き声は、幽霊じゃありません。
湖の向こう岸で、本物のカエルが泣いているのです」
ポッポポはそれを確かめに行ってきたのでした。
「かわいそうなカエルです。子供のオタマジャクシたちが、モズラのせいで
みんな死んでしまったらしいのです。今日は子供たちの命日なので、
川からここまでやってきたと言っていました」
みんないっせいに、ため息をつきます。
「かわいそうだわ。ねぇポヨン、なぐさめてあげましょうよ」
「うん。ポッポポ、乗せていって」
4人はポッポポの背中に乗って、カエルの所まで行きました。
カエルは小さな花を湖に投げ込んでは、泣き声をあげています。
「カエルさん、元気を出して」
ハンナがやさしく背中をさすりますが、カエルは涙がとまりません。
最後の花を投げたときです。
カエルはピョンとはねあがって、湖に飛び込みました。
「ケロロロ~ン」「きゃあー」「ハンナー!!」