「私のせいで、みなさんを危ない目にあわせてしまいました。
本当にゴメンナサイ」
カエルは申し訳なさそうに頭を下げます。
「子供たちのカタキを討とうと思ったのです。
モズラに殺されるかもしれないけれど、それでもかまわないと・・・」
「まったくもう、にくたらしい!モズラなんか絶対許せない」
岸に戻ってようやく目をさましたハンナが、くやしそうに言いました。
ただ、まともに戦ってもモズラに勝てないことは、
みんな身にしみてわかりました。だからこそ、なおさらくやしいのです。
「モズラをやっつける方法はないの?キッキ」
ポヨンに聞かれたキッキは、腕を組んで考え込んでしまいました。
ところが、しばらくすると突然叫んだのです。
「ワオ!たったひとつだけ、方法があるぜ」
全員がいっせいに身を乗り出します。
「湖に、水を戻すのさ」
キッキの出した答えに、みんなポカンとしています。
どういうことかさっぱり意味がわかりません。
「湖が枯れて水がよどんだせいで、モズラがやってきたんだ。
水が増えて湖がクリーンになれば、モズラは消えるはずさ」
「キッキ、頭いいクサ!」
「でも、どうやって水を戻すのよ」
「木を増やせばいいのさ、ベイビー・・・じゃなくてハンナ」
「そっかぁ。木が切られて湖が枯れたんだものね」
「で、どうやって木を増やすの?」
「グッド・クエスチョンだ、ポヨン。それがわからないんだよ」
キッキに向けられた尊敬のまなざしは、一気に失望に変わりました。
キッキは、仕方ないというふうに寝ころんで空を見上げます。
「方法はないのかしら」
ハンナはそう言って深いため息をつきます。
もう一度きれいな湖が戻るかもしれないと目を輝かせたポヨンは、
誰よりもガックリと肩を落として、キッキの隣に寝ころびました。
「おっとっと」
あお向けに寝ようとしたポヨンは、コロンと横にころがってしまいました。
腰につけた豆の袋があたったのです。
「いててっ、ドングリのせいだぁ・・・あっ!ドングリだよ」
ポヨンは興奮して飛び起きました。 