ポヨンの冒険
ポヨンの冒険 Vol.42 木を増やそう

「私のせいで、みなさんを危ない目にあわせてしまいました。
本当にゴメンナサイ」
カエルは申し訳なさそうに頭を下げます。
「子供たちのカタキを討とうと思ったのです。
モズラに殺されるかもしれないけれど、それでもかまわないと・・・」
「まったくもう、にくたらしい!モズラなんか絶対許せない」
岸に戻ってようやく目をさましたハンナが、くやしそうに言いました。
ただ、まともに戦ってもモズラに勝てないことは、
みんな身にしみてわかりました。だからこそ、なおさらくやしいのです。

「モズラをやっつける方法はないの?キッキ」
ポヨンに聞かれたキッキは、腕を組んで考え込んでしまいました。
ところが、しばらくすると突然叫んだのです。
「ワオ!たったひとつだけ、方法があるぜ」
全員がいっせいに身を乗り出します。
「湖に、水を戻すのさ」
キッキの出した答えに、みんなポカンとしています。
どういうことかさっぱり意味がわかりません。
「湖が枯れて水がよどんだせいで、モズラがやってきたんだ。
水が増えて湖がクリーンになれば、モズラは消えるはずさ」
「キッキ、頭いいクサ!」
「でも、どうやって水を戻すのよ」
「木を増やせばいいのさ、ベイビー・・・じゃなくてハンナ」
「そっかぁ。木が切られて湖が枯れたんだものね」
「で、どうやって木を増やすの?」
「グッド・クエスチョンだ、ポヨン。それがわからないんだよ」

キッキに向けられた尊敬のまなざしは、一気に失望に変わりました。
キッキは、仕方ないというふうに寝ころんで空を見上げます。
「方法はないのかしら」
ハンナはそう言って深いため息をつきます。
もう一度きれいな湖が戻るかもしれないと目を輝かせたポヨンは、
誰よりもガックリと肩を落として、キッキの隣に寝ころびました。
「おっとっと」
あお向けに寝ようとしたポヨンは、コロンと横にころがってしまいました。
腰につけた豆の袋があたったのです。
「いててっ、ドングリのせいだぁ・・・あっ!ドングリだよ」
ポヨンは興奮して飛び起きました。 豆の袋を見て興奮するポヨン

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■次のお話は「ドングリ集め」です。■
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