「ハンナ、豆の袋からドングリを出して」
ハンナはポヨンのうしろにまわって、袋からドングリを取り出します。
「林のカラスがくれたのよね。今頃どうしているかしら、いいやつだったわね」
ポヨンはうなずきながらそれを受け取ると、キッキに聞きました。
「ねぇ、ドングリって木の種だよね」
「イエス。ものすごい大木だって、最初はこんなスモールなドングリから
芽を出すのさ。・・・そうか!ドングリを育てれば木が増やせるんだ。
すごいぜ、ポヨン」
木が減ったとはいえ、森の中にはまだたくさんのドングリが落ちています。
ただ、ドングリはそのままでは木になりません。
土の中に埋めてあげないと芽を出さないのです。
ポヨンたちは、森じゅうのドングリを集めて土の中に埋めることにしました。
「あ、みっけ!」
ハンナは駆け寄ってドングリを拾うと、
カエルがどこかから見つけてきた大きな葉っぱの上にのせました。
葉っぱは、ポヨンとグーラとキッキとカエルが四隅を持って運んでいます。
「ここにもありました!」
ポッポポはくちばしでドングリをくわえると、
食べてしまいたくなるのを必死でがまんして葉っぱの上に落としました。
ドングリはどんどん葉っぱの上にたまっていきます。
「重たくなってきたクサ」
「オッケー、じゃあ森のはずれまで運んで、一度置いてからまた集めようぜ」

ポヨンたちは、森の中をいったりきたりしながら、何日もかけてドングリを
集めました。やがて、森のはずれにドングリの山ができるほどになりました。
「たくさん集まったねぇ」
「これだけあったら、元どおりのきれいな森になるわよね」
「湖の水も増えるクサ」
「ノーモア!モズラ」
キッキがこぶしをあげて叫びます。
「どういう意味クサ?」
「アッカンベー、モズラってことよ、きっと」
木が切りたおされて土がむき出しになったところに、
キッキがドングリを埋めました。みんなもそれに続きます。
山のように集めたドングリは次から次へと、土に埋められていきました。