ポヨンの冒険
ポヨンのクリスマス ポヨンの冒険~プロローグ~ vol.1
「ポヨン、ねぇポヨンってば」
キラキラ光る水に揺られながら居眠りをしていた水の妖精ポヨンは、スズメにつつかれて目をさましました。
「さぁ起きて起きて!クリスマス・イブなんだから」
スズメは大はしゃぎです。

ここはクリーンさんのお屋敷の、大きなプール。冬になってからすっかり静かだったプールが、そういえば今日はちょっと様子が違います。プールサイドには、夏の日のようにイスやテーブルが並べられて、おまけにお料理まで並んでいます。

「なんかパーティーみたいだね」
「そりゃそうだよ、クリスマスだもの」
スズメは、ますます興奮ぎみです。
「へぇ。で、そのクリスマスってなぁに?」
ポヨンが聞くと、スズメはあきれたように言いました。
「知らないの?サンタがプレゼントをくれる日だよ」
この日、一番欲しいものを心の中で一生懸命唱えると、サンタがそっと持ってきてくれるらしいのです。
それを聞いたポヨンは急に目をつぶって、「おいしい水、おいしい水」と唱え始めました。

 あたりがすっかり暗くなると、大勢の人がプールサイドに集まって大騒ぎ。ポヨンは、相変わらず「おいしい水、おいしい水」と唱えながらウロウロしています。
と、向こうのテーブルの上に置いてあるグラスが、目に飛び込んできました。
たくさんの小さな泡が、グラスの中でキラキラ光って、すごくきれいです。

「やったぁ、きっとおいしい水だ。サンタさん、サンキュー!」

ポヨンは、一目散に走ってグラスに飛び込むと、息もつかずその水を一気に飲みました。
ところが、飲み終わったとたん、目の前のプールがぐるぐる回り出します。ポヨンの様子を見て心配したスズメが飛んできました。

「あへ、スルメくん。ヒック!ボクおいひい水を見つけたんだけろ、なんらかへん…」
水色だったポヨンの体はみるみる真っ赤になって、とうとうその場に倒れてしまいました。
そう、ポヨンが一気に飲んだのは、シャンパンだったのです。
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■次のお話は「ポヨン出生の秘密を語る」です。■
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