ポヨンの冒険
ポヨンの冒険 特別読み切り グーラ編「グーラのおつかい」(1)

「グーラ!久しぶりじゃないか」
カラスは河原に立っているグーラを見つけると、一目散に飛んできました。
「元気だったか?ひとりで来たのかい?ポヨンたちはどうしてる?」
カラスは懐かしそうに、グーラにあれこれ話しかけます。
「ひとりで、ポッポポに乗せて来てもらったクサ。
さっき着いたばかりで、ポッポポは今、キミを探しに林へ行ったところだクサ」
「里帰りというわけだな」
「それもあるけど、今日はキミに届けものをしに来たクサ」
グーラは、みんなの代表で来たんだと胸を張ります。
そして、ポヨンに借りた豆の袋の中から何か取り出しました。

「それは、いったいなんだい?」
グーラが手に持った変わった形の草のようなものを見ながら、
カラスは不思議そうに首をひねりました。
「森で見つけた、珍しいものクサ。いい匂いがして、食べると甘くて・・・」
「これを食べる!?」
「あっ、間違えたクサ、えーと」
グーラは困ったように下を向いてしまいました。
「とにかく、すごく珍しくてこの河原のあたりでは
絶対見つからないものだから、見せてあげようと思ったクサ」
「確かにこのあたりでは見かけない草だけど、これをわざわざねぇ」
どうも納得がいかないという様子で、
カラスは差し出された草のようなものをくちばしでくわえます。
豆の袋から草のようなもの(実は野いちごのヘタ)を取り出した困った顔のグーラ
















そこへポッポポが戻ってきました。
「ここにいましたか。お久しぶりです」
カラスを見つけると、大喜びで駆け寄りました。
「もうお土産は見ましたか。ここを旅立つときにカラスさんからいただいた
どんぐりは、本当にうれしかったんですよ。あのどんぐりのおかげで、
みんなどんなに助かったか。だから、今日はそのお返しに珍しい--」
「アーッ!ポッポポ、もうその話はしたクサ」
グーラは急に大きな声を出して、ポッポポの話をさえぎりました。
ポッポポもカラスも驚いて、顔を見合わせます。
そのとき、カラスのくちばしにくわえられたものを見たポッポポは
なるほどというようにうなずいて言いました。
「なんだ、さっそく食べたんですね。いかがです、おいしいでしょ」
「この草が、おいしいのかい?」
「あ、えーとえーと、薬草なんだけど、意外においしいクサ・・・」

カラスはふたりの言っていることが、さっぱりわかりません。
草のようなものをくわえたまま、きょとんとしてしまいました。

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■「グーラのおつかい」次回のお話は・・・■
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