ポヨンの冒険
ポヨンの冒険 特別読み切り キッキ編「キッキの謎」(1)

「聞いちゃった、聞いちゃった」
森から戻ったハンナが、興奮ぎみにポヨンとグーラに駆け寄ります。
「あれ?キッキと一緒じゃなかったの」
「キッキは森で昼寝をしてから帰るっていうから、先に帰って来たの。
それより、キッキの謎が解けたのよ」
「キッキの謎!?」
ポヨンとグーラが身をのりだします。
「知りたい?」
得意そうに聞くハンナに、ふたりとも大きくうなずきます。

「キッキって、外国人みたいなへんな話し方するでしょ。
どうしてあんな話し方をするのか、わかっちゃったの」
「なーんだ、そのことクサ」
グーラが拍子抜けしたように言うと、
ポヨンも同じようにがっかりした顔をしました。
ハンナの言うことに、ふたりは全然驚かないのです。
今度はハンナががっかりする番でした。
「なによ、ふたりとも知ってたの?」
「フランス生まれだからでしょ」とポヨン。
「違うよ、中国生まれだクサ」とグーラ。
「なーんだ知らないんじゃない、キッキはロシア生まれよ」
キッキはロシアで暮らしていた頃のことを、ハンナに話してくれた
というのです。森を散歩しながら今聞いたばかりだから間違いないと、
自信たっぷりに言いました。

「ボクだって、フランスの話をキッキから聞いたんだ」
「ボクも聞いたクサ、中国のこと」
ポヨンとグーラも同じように言い張ります。
「みなさん違うことを聞いているなんて、おかしな話ですねぇ。」
さっきから3人の話を聞いていたポッポポが、首をひねって言いました。
「それに、キッキさんのことばに交じっているのは英語だと思うんですが」
「エーゴって、フランスのことばでしょ」
「違うわよ、ロシアのことばよ」
「中国だクサ」
「みなさんの聞いた国は、どこも英語をしゃべらないはずですけどねぇ」
「えーっ!?」

3人とも、すっかり混乱してしまいました。
解けたはずのキッキの謎は、反対にどんどん深まってしまったのです。
チャイナ服を着て、ロシアの毛皮の帽子をかぶり手にワインを持ったキッキ

















 

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