|
|||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
![]() ![]() |
今回のテーマにハスを選んだのは、実はまったくの偶然から。昨年夏の取材で訪れた上諏訪駅の近くで、とっても見事なハスの花が咲いているのを見つけたのです。そこは観光地でもなんでもない、普通の用水路なのですが、黒く濁った泥水の中から清廉な花が咲いている美しさは、強く私の心に響きました。同行していたカメラマンさんをせき立てて、撮ってもらった写真を掲載します。 深い山の中にひっそりとたたずむ老木や、植物園などで丹精込めて育てられた花も確かにきれいですが、こんなふうに偶然出会うお花の美しさに足を止めるのも嬉しいものです。 |
![]() |
![]()
|
![]()
|
![]()
|
|||||||||||||
![]()
|
さて、ハスの花の原産地は中国で、日本には薬用として導入されたといいます。仏像の台座・蓮台に使われていることから仏式のイメージが強いハスですが、ヨーロッパでは有名な自動車の名前(ロータス)に使われるなど、多くの愛好家がいます。 日本では1951年に千葉県検見川で、ハス博士といわれた大賀一郎博士が約2千年前の弥生時代後期の種子から咲かせた大賀ハス(おおがはす)が有名で、日本各地で見ることができます。ちなみに私の家のすぐ近くにある千葉公園には今もゆかりの花が咲いています。 ハスは初夏から夏の終わりにかけて花を咲かせますが、お昼前には花を閉じてしまうので、早起きして鑑賞するのがコツ。 花が終わると中心部分だけが残って種ができ、種が熟すと頭の部分だけがコクンと折れて足下に落ちます。他の植物はタンポポに代表されるように、できるだけ遠くへと種を飛ばして子孫を残すものですが、ハスの場合は水があることが着床の絶対条件なので、こんなふうに種を落とすのではないでしょうか? 皆さんもハスの花を見かけたら、早起きしてお花を楽しむだけでなく、その後、実を結んで着床するまでを観察するのも楽しいかもしれませんよ。 |
||||||||||

園芸用に流通しているハスには国産のほかに洋種や中国種などがありますが、最も多いものは茶碗バスという小型のタイプで、初夏から夏にかけて鉢物として出回ります。水をためることのできる容器に、黒土やケト土など比重の重い土を入れて、根の部分が隠れる程度に植え込みましょう。なるべく日当たりの良いところにおいて、錠剤タイプの肥料を土中に埋め込むと効果的です。 この季節はハス以外にも、ヒメガマ、イグサ、フトイなどの水生植物が小さなポット苗で売られているのをよく見ます。水やりの手間もかかりませんから、ガラスのコップなどに移して、夏ならではのインテリアを楽しんでください。 |
![]() |
千葉県出身。生家が花の農園で、幼少の頃から草花と親しんでいた。ファッションの世界で働いていたが、観葉植物専門店「グリーンハウス404」の店長を経て、園芸家に転進。グリーンコーディネートの仕事を「本当にいい仕事です」と目を輝かせる。
●NHK「趣味の園芸」の講師 ●グリーンアドバイザー認定審査員 ●風のみどり塾主宰 |
|














