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| 鮮やかな花の色と大きさから球根の女王と呼ばれるダリヤは、アメリカ大陸の中央部や、メキシコやグアテマラなどの冷涼な山岳地帯に咲くキク科の多年草。食用としてヨーロッパに伝わり、日本には江戸時代の後期に、オランダ~長崎を通じて「天竺ボタン」の呼び名で輸入され、後に「ダリヤ」と呼ばれるようになりました。 ちなみに現在では「ダリア」という呼び名が一般的ですが、今回訪れた川西ダリヤ園では江戸時代の呼び名である「ダリヤ」という表現を用いているそうで、ここでは川西町に敬意を表して「ダリヤ」と呼ぶことにしましょう。 |
![]() 650種類以上というダリヤが咲き乱れる、川西町のダリヤ園。 |
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昭和35年に川西町の愛好者団体が中心になって作られた「川西ダリヤ園」、私も過去に何度か来ていますが、650種以上と言われる品種の多さにはいつ来ても圧倒されます。そして、この品種の多さこそが、ダリヤの最大の魅力。花の色や形、大きさや、コラレット、カクタス、ポンポン、デコラ、丁子、アネモネ咲きなど咲き方の多様さが加わり、その品種は4万を超えると言われています。本来は一重咲きが原種だったダリヤがここまで種類を広げたのは、言うまでもなく人の力による品種改良の成果です。
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| 花を楽しむにはいろいろな側面があって、山野草のように自然のままの無垢な姿の美しさもあれば、園芸種として追求された艶やかさや濃厚さも大きな魅力。自分のお気に入りの一鉢を追い求める愛好家が数多く存在し、ちょうど花火職人さんの技術を楽しむように、ダリヤは存在感を増してきたのです。 ダリヤは、花だけでなく葉や茎の色にも黒と緑の二種類があるのも特長で、黒い茎に赤い花が鮮やかに咲いているダリヤは、特に私のお気に入りです。
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私たち団塊の世代が子供の頃、ダリヤは庭先でよく見られる、なじみのある花でした。ところが都市化が進む中で、大きな草姿が狭い庭には不向きなことや、暑さに弱く熱帯夜が続くと体力が落ちてしまうことなどから、次第に数も種類も減っていきました。最近ではヒマワリなどもこの傾向にあるようです。 夜温が下がることで花色が良くでるダリヤには、川西町の気候はきっと住み心地の良い環境なのでしょう、ここでしか見ることのできない、あなたのお気に入りのダリヤを探しに、出かけてみてはいかがですか?
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毎年5月頃になると、小さな花がついた実生のダリヤが出回りますが、やっぱり一度は球根から育てた大輪の花を手元におきたいものです。同じく4~5月頃に店頭に並ぶサツマイモのような球根を買ってきて植えるのですが、いくつかのポイントがあります。 まずは植える場所、夏場の高温多湿を避けられる冷涼な場所を選びます。次に水はけをよくするために高い畝(うね)を作り、支柱を立てるのも忘れないこと。 植えた後は乾いたらたっぷりのリズムで水やりをし、夏の初めに花が咲いたら、一度切り戻しを行ないます。温度の高い夏場に花をつけるのは、ダリヤにとってとても体力を使うことなので、一時強制的に休ませるわけです。茎の半分くらいのところにある節を探して、節の上の部分を切り落とします(ダリヤの茎は節の部分以外は空洞なので、中途半端な場所で切ると茎に水が溜まり、腐ってしまう原因になります)。こうして夏越しをすることで、秋には再びきれいな色の花をつけてくれます。 来年の植付けまで待てない!という方には、秋口から出回る鉢物を使って、寄せ植えにする方法もありますよ。 |
![]() 様々なグリーンとの組合せを楽しんでみてください |
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千葉県出身。生家が花の農園で、幼少の頃から草花と親しんでいた。ファッションの世界で働いていたが、観葉植物専門店「グリーンハウス404」の店長を経て、園芸家に転進。グリーンコーディネートの仕事を「本当にいい仕事です」と目を輝かせる。
●NHK「趣味の園芸」の講師 ●グリーンアドバイザー認定審査員 ●風のみどり塾主宰 |
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