水から始まる、豊かな生活マガジン[クリンスイ・クラブ]::2010 Winter vol.38::

杉井明美のecoガーデン!|葉を大切に、今年の球根をもう一度

  アネモネ、クロッカス、チューリップ、ヒヤシンス、フリージア‥、たくさんの種類がある秋植え球根は、多くの皆さんが育てた経験をお持ちでしょう。私が選んだのはスイセン、お花屋さんには12月頃から、お庭で育てている人は1月くらいから花を楽しめます。
すでに芽が出ている球根植物を使って寄せ植えを作る場合、ポットから外しても根鉢にはできるだけさわらないように、そのまま鉢に入れ、場所が決まってからすき間に土を足してあげるようにします。

  新しく購入した球根は、それ自体が養分を蓄えていますから、水さえきちんとあげていれば、きれいに咲いてくれます。でもお花が終わった後は、出荷が終わった工場のような状態ですから、来年も咲かせるためにはしっかりと光合成をしてエネルギーとなるデンプン質を、球根に蓄えてあげる必要があります。ここで重要なのが、残された葉っぱ。植物は葉によって光合成を行う、という理科の授業を思い出しますね。

  球根植物の多くは、花が咲き終わった後に葉が残る時期が短いので、早めの対応が必要です。そこで便利なのが速効性の液体肥料、終わった花は首の部分で切り落とし、使用方法よりも倍程度に薄めた肥料(1,000倍液なら2,000倍という感じです) を、水やりのたびに与えます。 これは、お庭や花壇で球根植物を育てる場合でも同じこと、スイセンなら花が咲き終わった後の約2ヵ月、フリージアやチューリップの場合は約1ヵ月が来年へ向けてのケアのタイミングなのです。

  きれいに咲かせたあとは、しっかりケアして、来年も楽しむecoガーデン、まずは球根の一鉢から。

秋に植えた、まだ咲く前のフリージアを、紫色のパンジーとハボタンと一緒に植えてみました。まるい鉢を活かして、こんもりした感じにバランスをとるのがポイントです。これで紫色のフリージアが咲くと、すてきなカラーガーデンになるのですが‥、さて、何色だったかしら?

園芸用の肥料には、速効性のものと緩効性のものがあります。今回紹介した液体型の速効性タイプは、花後のケアのほか、育成の途中につかうと植物に活力があたえられます。一方、粒状や錠剤型が一般的な緩効性肥料は、植え込むときに土に混ぜ込むことで、成長に合わせて徐々に肥料成分が溶け出します。うまく使い分けて、より丈夫な花を咲かせましょう。

文●杉井明美(すぎい あけみ)
千葉県出身。生家が花の農園で、幼少の頃から草花と親しんでいた。ファッションの世界で働いていたが、観葉植物専門店「グリーンハウス404」の店長を経て、園芸家に転進。グリーンコーディネートの仕事を「本当にいい仕事です」と目を輝 かせる。NHK「趣味の園芸」の講師・グリーンアドバイザー認定審査員 ・(有)風のみどり塾主宰

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