「water alive〜水道水を飲もう」
作家
椎名誠さん

※音声がでますので、音量にはご注意ください。

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地球の水と宇宙の水 篇
地球の水は、限られた量が循環しているだけで、
新たに増えるということがありません。

一方で、宇宙からの塵やゴミは、
毎日100トンもの量が降ってくるそうです。

有名なハレー彗星などの尾の部分には
たくさんの氷が含まれていると言いますから、
周期的に地球に近づく彗星を砂漠に落とせば、
新たな水源になるかもしれません。

今ある地球の水は、
彗星の衝突によってもたらされたという説があるくらいですから、
あながち的外れでもなく、

水は、宇宙開発のカギを握っているのかもしれません。

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砂漠の思い出 篇
日中共同で探検隊をつくり、タクラマカン砂漠の楼蘭へ行ったことがあります。
一人当たり毎日2?の水が支給され、それをどう飲むのかは各自の自己責任。

残しすぎても、重くて歩けなくなります。
背中にしょった水筒の中でチャプチャプと音をたてる
水の誘惑は今も忘れることができません。

水の自己管理の大切さと、
日本における水へのストレスの無さに気付き、
水について考えるようになった、貴重な体験でした。

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ロシアの水は・・・世界一! 篇
ロシアに行った時の話しです。
気温が−40度から−50度にもなるシベリアでは、
水はすぐに凍ってしまうため、
発電所で沸かしたお湯を、パイプで町に送っているのです。

しかし、このパイプが古くてさびているので、とにかくまずい。
まずいうえにぬるくて、世界一ひどい水だと思いました。

ところが、そのロシアでバイカル湖に行き、
氷の岸辺から直接飲んだ湖の水は、
まさに世界一のおいしさでした。
広大なロシアの大地では、水の味もケタ違いなんですね。

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健康と水 篇
カンボジアの湖、トンレサップは、
湖の水上家屋に25万人位の人々が住んでいます。
そのため衛生状態は悪く、 旅行者がうっかりこの水をのむと、
アメーバ赤痢になるほどです。

しかし、地元の人々は体の中に抵抗力があるのか
普通に飲んでも病気になったりはしません。

私が子どもの頃、アトピーや花粉症が、今ほど深刻でなかったのは、
当時の日本人にも、ある種の抵抗力があったからではないかと思います。

人間が強くあるためには、汚れた水も必要なのかもしれません。

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千葉の井戸 篇
子どもの頃、 スイカは井戸水で冷やすのが当たり前でした。

6歳になったころ、 わたしは東京から千葉の幕張に引っ越したのですが、
千葉の井戸水のほうが冷たく感じたのを覚えています。

千葉といえば、かずさ掘りなど、昔から井戸堀りが発達している土地ですから、
私の子ども時代の記憶も、 あながち間違ってはいないでしょう。

今の日本では、井戸を掘るのにも さまざまな規則があり、
個人が掘るのは難しいようです。

井戸水が当たり前にあった頃、水はもっと身近だったように思います。