※音声がでますので、音量にはご注意ください。
- 留学先の水 ‥ 篇
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もう30年以上も前、
パリに留学していたころです。
むこうの水は、いわゆる硬水というもので、
ヤカンで沸かすと、底に白い石灰質がこびりつき、
半年ごとにヤカンを買い換えるような状態でした。
現地の人々は普通に飲んでいるのですが、
どうも私の口にはあわなくて
ミネラルウォーターを買っていたのですが
このミネラルウォーターも、値段が高い。
つくづく日本の水道水が恋しくなりました。
水のありがたさを感じた、
なつかしい思い出です。
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- 紅茶の思い出 ‥ 篇
ヨーロッパでの留学中、
水の味に悩まされた私ですが、
紅茶を入れるのには、ヨーロッパの水が
一番ではないかと、思います。
同じティーバッグをつかって入れても、
イギリスで入れる紅茶は、濃厚でコクがでます。
とくに、ミルクティーとの相性は抜群です。
硬水は絶対紅茶にあう。
ロンドンでのスタジオでレコーディングを行うと、
作業の途中でも、必ずティータイムがあり、
紅茶とビスケットが出てきます。
これが実においしくて、
なによりも楽しみなのです。
ヨーロッパの人々が、
大切に育んできた紅茶の歴史は、
水とはきってはきれない
尊敬すべき食文化なのですね。
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- 水の中で ‥ 篇
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昔から、水泳といえば潜水が好きで、
いまも、海へ行くと、
底へ底へと潜っていきたくなります。
ゴーグル越しに見る景色もすばらしいのですが、
いわゆるダイビングではなく素潜りは
素肌の上を、水が通り過ぎていく感覚が、
最高に気持ち良い。
ウエットスーツやシュノーケルはつけず、
できるだけ裸に近いスタイルで、
ゆっくりと、もぐっていきます。
ニューカレドニアにある、
イル・デ・パンという、美しい島で泳いだことがありますが、
海と、自然と、地球とも一体になれたような気分は、
まさに、言葉では表現できない感激でした。
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- 水のある風景 .. 篇
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映画やドラマで耳にされる私の音楽には、
ヒロイックなイメージを、
強く持たれていると思いますが、
じつは、暗い曲のほうが、書いていて楽しいのです。
嵐の後の、真っくらな闇夜、
生き物のようにゆったりとうごめく、海。
黒い雲の間から差し込む、かすかな月の光‥。
絵の中の風景か、
どこか海外で見た記憶の残像か?
そんな風景を想像していると、
不思議とテンションが高まり、
やがて、アダージョなゆっくりとした曲が、
頭に浮かんできます。
インスピレーションは、
波のうねりに通じるのでしょうか。
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- 水と 散歩道 ‥ 篇
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作曲の仕事は、ほぼ毎日がデスクワークなので
時間があるときには、
意識して体を動かすようにしています。
10年ほど前から続けているのが散歩。
マイペースで歩くことは、
シンプルですが、体も頭もリフレッシュできます。
散歩に欠かせないのが、水。
2時間も歩くと、
多いときには1リットルほども飲んでしまい、
体の中を水が通り過ぎていき、
全身が浄化されたように感じます。
気のせいかもしれませんが、
運動と水分を、
体が欲しているのは、間違いないようです。