「water alive〜水道水を飲もう」
西洋史、スペイン地域研究
立石 博高 さん

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水が取り持つ文化の共存 ‥ 篇
今月は、スペインの水にまつわる歴史をお話しします

北部を除くスペインの気候は、
雨の少ない乾燥した季節が長く続き、
大きな川も少ないため、
水に恵まれない国でした。

西暦711年、
イスラームによる半島侵攻をきっかけに、
アラブの灌漑技術が導入されました。

水路を意味するアセキアや、
水車を意味するノリアなど、
アラビア語に由来する水回りの言葉が
いまも多く使われています。

水が取り持った文化の共存と、いえるでしょう。

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水の階段 ‥ 篇
スペインのグラナダにある
アルハンブラ宮殿の近くに建つ、
夏の離宮・ヘネラリーフェは、
私がもっとも好きな場所です。

石段の両脇を水が流れ、
水音が変わっていく「水の階段」や、
全長50メートルの池の両側に噴水が続く
「アセキアの中庭」など、
素晴らしい風情なのです。

この豊富な水は
6キロも離れたダーロ川から、
用水路を使って引いてきたもの。

水を運び、水を活かす技術としては
世界最高水準のものだと思います。

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マドリード市の紋章 ‥ 篇
スペインの首都、マドリード。
その地名は、川床や水源を意味する、
アラビア語のアル・マジュリートに由来します。

マドリードには豊富な地下水があり、
井戸をつかって生活用水を確保していたのです。

中世の市の紋章には、
城壁の材料に使われた火打石が
水に浮かぶ姿が描かれています。

また、水にまつわる数々の奇跡を起こしたといわれる
サン・イシドロは、
いまもマドリードの守護聖人として称えられ、
毎年5月にはサン・イシドロ祭りで、町中がにぎわいます。

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アルメリアの変貌 .. 篇
スペインの南部、アルメリアは、雨が少なく、
赤茶けた、不毛の大地でした。

1970年代には、
マカロニウエスタンのロケ地として
有名だった、といえば、
想像できるでしょうか。

しかし、この30年間で
その姿は様変わりしました。
ボウリング技術の発達で地下水が活用され、
大規模な貯水池からの点滴灌漑が進んで、
赤茶けた大地が、
真っ白なビニールハウスの広がる、
豊かな農業王国になったのです。

これこそ、
水が起こした本当の奇跡かもしれません。