4人組ロックバンド sumika
ボーカル・ギター、片岡健太さん
※音声が出ますので、音量にはご注意ください。
クリンスイ・ウォーターアライブ、今月は、アーティスト、sumikaのボーカル・ギター、片岡健太さんが語ります。
歌い始めた高校生の頃は喉を壊しやすくてライブのたび、声を枯らしてしまっていました。
バンドのボーカルとして歌っていくには、のどに潤いを欠かしてはいけないはずだ、という意識があり、
どこへ行くにも、大きなペットボトルを持ち歩いて、毎日4リットルくらいの水を、飲んでいました。
今もその習慣は続けています。
水には、流れて行くイメージがありますよね。
自分の体内の水も、つねに流れて行くように、水が枯れてしまうと、精神的にも思考が止まってしまうように思うんです。
体にも、心にも、水の流れが、欠かせません
僕は、昔からお風呂が大好きで、ツアーで泊まるホテルなど、どこへ行っても、人一倍の長風呂です。
温泉や銭湯も好きなので、メンバーやスタッフと一緒に行くこともあるのですが
みんな呆れて待ちくたびれてしまうくらいです。
何よりも一番のリラックスタイムは、自宅のお風呂。
少しぬるめにお湯を沸かし、バスタブのふたを少し開けて、すきまから顔を出して、お湯につかりながらご飯を食べるんです。
鍋なんかは最高ですね。
さらにガラス越しにテレビを見たり。
なかなか信じてもらえないんですが、本当の話しですよ。
突然ですが、皆さんは植物が水を飲む音を聞いたことがありますか?
いま、自宅でベンジャミンとベンガレンシスという観葉植物を育てているのですが、
窓を締め切って、音をなくした部屋で水をあげると、ゴクゴクゴク、と、音が聞こえるんです。
この音を聞いて以来、お互い生きてるんだなぁ、と実感して、植物が一層、愛おしくなりました。
今は、リトルベンとビッグベンという名前をつけて話しかけたり、
最近は、ステージにも連れて行っています。
お風呂に入っていると、曲作りのインスピレーションがわくことが、多くあります。
何でだろう?と考えてみたのですが、きっと、全身を洗い流して、
リフレッシュすることで、フラットな状態になれるからなのではないでしょうか。
今年の夏、僕たちsumikaは、結成4年目にして、初のフルアルバムをリリースすることになりました。
メンバーもスタッフも家族の様な関係性を築けた、最も充実したタイミングで、
どの曲もフレッシュな気持ちで作り、演奏することができたと思います。
是非、聞いてみてください。
家の近くを流れる、多摩川の河川敷は、Sumikaの原点のような場所です。
メンバーやスタッフとお酒を飲んで、夜通し話しをしたり、
キャッチボールをしたり、思い出はつきません。
Sumikaというバンド名は、みんなが快適に過ごせる家、という意味で名付けました。
欲しい物は世界にたくさんあるけれど、一番大切な空間は、やっぱり我が家。
さわやかな河川敷のように、みんながいつでも集まれる
居心地の良い空間や音楽を、これからも作っていきたいですね。