俳優・歌手
吉田栄作 さん
※音声が出ますので、音量にはご注意ください。
クリンスイ・ウォーターアライブ、今月は、俳優の吉田栄作さんが語ります。
7月後半26,27日が大阪(梅田)ドラマシティ、7月30日から8月6日は(東京)世田谷パブリックシアターで、舞台「ローマの休日」に出演します。
誰もが知っている名作映画、あの「ローマの休日」の舞台化で、映画をリスペクトしつつ、更に深みを増した内容になっています。
ダルトントランボの人生・ヘップバーンの生き方(願い)も反映されていて、見ごたえ充分です。
さて、休日と言えば、僕の場合は海と太陽のある場所ですね。
海からもらう、自然の力が、大きな活力になっています。
たとえば、京都での撮影中、少し時間があると鴨川沿いを歩きたくなります。
都心の生活では、公園の噴水を見たくなったり、水辺の風景にいつも心と身体は惹かれます。
最近、水の魅力は、風景よりも音にあるのではないかと思うようになりました。
海の波音や、川辺のせせらぎ、滝の音に、雨の音、シンプルな繰り返しですが飽きることのないリズム。
いまでは、寝るとき、さざ波の音を、BGにしているほどなんです。
私の故郷、神奈川県秦野市は、丹沢のふもとにあり、名水百選の一位にも選ばれる、水の名所です。
街の中心を流れる水無川を上流に進むと、水と緑があふれる、素敵なキャンプ場があり、周囲には、美しい水田も広がっています。
子供の頃、よく遊びに行った母の実家は滝があり、いつも水が流れる音を聞いていました。
近年では、都心から最も近い、水の名所として人気の、秦野。
私には、自慢の故郷です。
蛇口をひねれば、丹沢山麓の天然水が飲める秦野市で育った私は、水にはかなり、敏感です。
初めて一人で部屋を借りたときは、水の匂いがとても気になったし、海外や、地方によっては、どうしても水が喉を通らないこともあるんです。
ところが20年ほど前、ロサンゼルスで暮らしたときは、飲み水もシャワーも、相性がピッタリ。
さんさんと降り注ぐ太陽を浴びて、快適に過ごしました。
ロサンゼルスの水の味、今も、懐かしく思い出します。
高校時代に始めたサーフィンは、今も熱が冷めない、最高の趣味です。
波を待ち、波をとらえる、キャッチ・ザ・ウェーブの瞬間は、何もかもを忘れて集中できるひと時です。
波に飲み込まれ、打ちのめされたときも、なぜか気持ちの良い悔しさを味わえるのです。
私のホームビーチ、神奈川県の湘南は、すぐそばに江ノ島があり、サンセットタイムになると、金色に輝く富士山を見ることもできる、日本でも有数の、人気サーフスポットだと思います。