「water alive?水道水を飲もう」

きものコラムニスト
朝香沙都子 さん

※音声が出ますので、音量にはご注意ください。

  1. 自然との共生から生まれる布‥
  2. 友禅流し‥
  3. 薬を纏う 服薬の語源‥
  4. 物を再生する 解き洗い張り‥
  5. 祈りや願い、そして四季を纏う‥
  1. 自然との共生から生まれる布‥

    クリンスイ・ウォーターアライブ、
    今月は、着物コラムニストの朝香沙都子さんが、語ります。
    人は古より、野山に自生する植物から糸を作り、
    布を織っていました。これを自然布といいます。
    植物の皮を剥ぎ、余分な部分を取り除き、
    繊維を取り出すこの作業には、
    川の流れと豊富な水が必要です。
    大変な手間と時間がかかる作業ですが、
    量産化と効率化が進んだ現在でも、
    日本ではさまざまな自然布が作られています。
    これは世界でも珍しいことなのです。
    自然布は、自然を敬う心とともに、今も伝承されています。
    水で世界に“waku-waku”を、クリンスイ 朝香沙都子です
    コップ一杯の水をきれいに クリンスイ

  2. 友禅流し‥

    クリンスイ・ウォーターアライブ、
    今月は、着物コラムニストの朝香沙都子さんが、語ります。
    色鮮やかな長い布が、
    川面に流れる光景を写真などでご覧になった方、
    いらっしゃると思います。
    これは友禅染の最終工程のひとつ、友禅流しです。
    川の水で余分な染料や糊を洗い流します。
    友禅の三大産地といえば、京都、金沢、そして東京。
    どの土地にも軟水の川が流れています。
    現在では環境汚染への懸念から、
    地下水をつかって工場で行なわれていますが、
    豊かな水がある土地では、今も友禅師の職人さんが活躍しています。
    水で世界に“waku-waku”を、クリンスイ 朝香沙都子です
    コップ一杯の水をきれいに クリンスイ

  3. 薬を纏う 服薬の語源‥

    クリンスイ・ウォーターアライブ、
    今月は、着物コラムニストの朝香沙都子さんが、語ります。
    服用という言葉には、薬となる染料で染めた布を身に纏い、
    薬を肌から取り入れるという意味があったそうです。
    藍には抗菌、茜には滋養強壮、紫根には殺菌と消炎など
    染料には多くの薬用効果があります。
    そして染めることに欠かせないのが大量のお水。
    染料は水を媒体として繊維の中へ入り込みます。
    でも一度染まった布は、
    再び水を通しても色は簡単には落ちません。
    着物を着ることで、身体に活力をいただけるんですよ。
    水で世界に“waku-waku”を、クリンスイ 朝香沙都子です
    コップ一杯の水をきれいに クリンスイ

  4. 着物を再生する 解き洗い張り‥

    クリンスイ・ウォーターアライブ、
    今月は、着物コラムニストの朝香沙都子さんが、語ります。
    着物の魅力は、お洋服のようなシルエットによる流行がないことです。
    着物は、ほどいて反物の形に戻して、水洗いすることができます。
    そして仕立て直せば、再び着物として甦る。
    これを解き洗い張りといいます。
    東日本大震災のあと、塩水につかったり、泥だらけになった着物を、
    甦らせた呉服屋さんがいました。
    着物は流行に流されたり、使い捨てるものではありません。
    現代のでは贅沢品かもしれませんが、
    着物は多くの人の想いを受け継いでいけるものだと思います。
    水で世界に“waku-waku”を、クリンスイ 朝香沙都子です
    コップ一杯の水をきれいに クリンスイ

  5. 祈りや願い、そして四季を纏う‥

    クリンスイ・ウォーターアライブ、
    今月は、着物コラムニストの朝香沙都子さんが、語ります。
    観世水や青海波は、水の流れを表現したものですが、
    平穏な暮らしが長くつづくようにという、
    願いが込められています。
    大相撲の力士の着物には、
    郷土愛がこめられたものもあります。
    青森出身の阿武咲関の着物には「ねぷた」、
    ブラジル出身の魁聖関の着物には、
    「コルコバードのキリスト像」が描かれていました。
    キャンパスのように絵画的表現ができる、
    着物ならではの芸術性、もっと知って楽しんでください。
    水で世界に“waku-waku”を、クリンスイ 朝香沙都子です
    コップ一杯の水をきれいに クリンスイ